【家族信託】脳梗塞で突然倒れた1人身の妹からのご依頼のケース

状況

結婚歴がなく子供もいない本人が突然脳梗塞で倒れ、病院でほぼ寝たきりの状態でした。こちらからの問いかけに対して、
首を上下左右に動かすことができる程度であったが、意思能力があることは明確だった。
本人の唯一の親族である妹からの相談で、今後かかる入院費等のために、本人の財産管理をしていきたいがどうすればいいかとの相談

提案

緊急性を要する事案でもあり、医師からは様態の変化によっては長くはない可能性も伝えられていたので、手続きにある程度の時間のかかる成年後見制度よりも、家族信託を利用して、預貯金の一部を妹に信託し、そこから今後発生する入院費等を捻出していったらどうかと提案した。
ただ、意思能力には問題ないものの、本人の状態から公証人がどう判断するかはやってみないと分からないと事前に説明したうえで、
本人及び妹も家族信託を利用することに快諾をしていただいたので、早速手続きに着手した。

結果

公証人に出張によって面談をしていただき、信託契約の締結に問題ないとの判断をいただいたので、無事信託契約を完了させることができた。