【相続登記】相続登記を長期間放置していた相続人からの依頼のケース
状況
父が死亡してから、長年父名義の不動産をそのままにした状態なので、整理をしたいと娘さんから相談があった。そこで現在の親族状況を聞き取りすると、
父には再婚歴があったり、既に死亡している子供もいたりと、相続関係が複雑になっていることが想像できた。
提案
まずは、戸籍調査をする必要性があったので、戸籍収集の承諾をくださいと依頼者に伝えた。また、聞き取り状況から判断して、代襲相続も発生していると思われたので、遺産分割協議の合意に時間がかかる可能性も伝えた。遺産の対象が不動産でもあるので、複数の相続人で持分取得するよりも、依頼者が代表して不動産名義を取得し、売却代金から法定相続分で各相続人に金銭分配するのが一番まとまりやすい方法であるとも説明した。
結果
法定相続人は合計5名であることが判明し、電話、手紙を利用して連絡をとった。依頼者を除く他の相続人全てが代襲相続人と被相続人から遠い親族関係の人達が多かったので、
スムーズに協議内容を受け入れてくれるか不安もあったが、全て法定相続分での分配であることに公平感を感じていただきスムーズに遺産分割協議が成立した。
本件不動産は遺産分割協議の成立とともに売却も決定したので、各法定相続人への金銭分配まで比較的スムーズに完了することができた。