【成年後見】認知症の方の親族からの依頼のケース

状況

認知症の本人には、子供がおらず配偶者と兄弟姉妹も既に他界している。本人は認知症ではあるけれども、デイサービスを利用しながら、一人暮らしをしている
しかし、認知症の影響からか、「家に泥棒が入った」「親族がお金を盗んだ」「私のお金はどこにいった」等と言うようになり、親族や介護士も大変苦慮していた。そのため、面倒をみていた唯一の親族の1人から相談を受けた。

提案

認知症の根本的解決とはならないが、成年後見制度を利用して、金銭管理を全て成年後見人に任せば、金銭管理をしない親族等が疑いをかけらえることはなくなるのではないかと提案した。
また、本人に、今後は成年後見人が金銭管理をすることについて話をすると、安心納得した様子だったので、その親族を申立人として早速成年後見人の手続きに入った。

結果

認知症でしたので、面談の都度、金銭管理についての説明は必要でしたが、成年後見人が全ての金銭管理を行っていることは理解をしてくれていましたので、以後、親族等にお金を盗られたという妄想は言わなくなり、現在も良好に成年後見制度を利用しています